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2006年9月29日 (金)

西田書店

Photo_53  西田書店は、とよおか通り商店街にある古書店である。「ブックオフ」に代表されるような「新しくて汚れていない本」しか扱わない最近の古本屋に慣らされていると、入店した瞬間軽いカルチャーショックに見舞われる。店内にはうずたかく積まれた本が、整理されているようなされていないような状態で置かれているが、「新しくて汚れていない本」はほとんどない。絶版本、一般販売していない本、展覧会で刊行された冊子類などで埋め尽くされているのだ。薄暗い店内には大抵1人か2人の客がいて、私が出て行くと入れ替わりに別の客が入ってくるような按配である。ホームページも用意されており、「まだ登録していない在庫が数十万点あります」と書かれているが、本当なら鶴見図書館の「蔵書約9万点」を越えている。実際私が地元の歴史を調べるにあたって、最も頼りにする本屋である。 
 本日は30年前に出版された小学生用の「神奈川県の歴史」という単行本を300円で入手した。県史の概略を掴むには実に手ごろな本である。こうして狭い自宅のマンションに、西田書店でしか取り扱わない本が少しずつ増えていく。嬉しくもあり、いつか入りきれなくて破綻するのが怖くもある、葛藤の続く毎日である。

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2006年9月18日 (月)

【番外編】大阪市鶴見区ぶらり絵日記:安田中の橋

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Photo_52  大阪市鶴見区は河川が多く、水路が発達していた。この水路は「井路(いじ)」と呼ばれていた。川崎市内や横浜市鶴見区の鶴見川以東で二ヶ領用水が発達していたことと、奇しくもよく似ている。現在この井路の名残があるという安田地区に行ってみた。狭い水路が確かに家々の間にまだ通っているところがある。安田3丁目には「安田中の橋」という小さな橋がかかっている。橋の影や両岸の木々が水面に映る付近の景色は大変に趣きがある。
 二ヶ領用水は、宅地化が進むと下水路となり、残念ながらほとんど埋め立てられてしまった。横浜市鶴見区内ではその痕跡すら探すのが困難な状態である。大阪市鶴見区では、この趣ある光景が失われないことをお祈りする。

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【番外編】大阪市鶴見区ぶらり絵日記:鶴見緑地

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 鶴見緑地公園は、鶴見区と隣接の守口市にまたがる100ヘクタール以上の広大な都市公園である。開園は昭和47年。平成2年には国際花と緑の博覧会(花の万博)が行われた。区役所でいただいた冊子には、鶴見緑地の前身は田んぼばかりの沼地であったと書いてある。現在ではその光景は全く想像できない。広い芝生の上では犬を散歩させたり、座ってピクニックを楽しんだりと、皆思い思いの楽しみ方をしている。
 公園内にある「咲くやこの花館」は巨大な温室のある植物園である。中にある珍しい草花は楽しめるが、レストランや売店には一考の余地があるように思える。せっかく希少な植物を展示しているのだから、その施設内ではここでしか食べられない、買えないような新しい商品を置いて欲しい。(写真:咲くやこの花館内部の植物)

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【番外編】大阪市鶴見区ぶらり絵日記

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 鶴見という名の区は、横浜市だけでなく大阪市にも存在する。このたび私用で大阪に行ったので、名前の縁深い大阪市鶴見区を散策した。
 大阪市鶴見区は、大阪市の最東端に位置する。昭和49年隣接の城東区より分区して誕生した。人口は約10万人。区域面積は約8km2。散策にあたり、横堤(よこづつみ)駅近くにある鶴見区役所に行き、区内マップをいただいた。合わせて区内の歴史を写真で綴っている小冊子をいただく。もともと低湿地帯だったという土地に水路が発達した地域の歴史が紹介されており、大変興味深い。今回は時間が限られているため、北部の「鶴見緑地」と、東部の「安田中の橋」に行くこととした。(写真左:大阪市鶴見区役所 写真右:鶴見区役所前の標識 上に見える看板は区の花)

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2006年9月16日 (土)

川崎市水道管橋

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Photo_45 鶴見区の上末吉1丁目に、川崎市水道局の末吉配水所がある。川崎市の西長沢浄水場や潮見台浄水場にてつくられた「浄水」は、一旦市境を越え鶴見区の末吉配水所に送られ、再び川崎市の東南部に送られる。その川崎市への送水管は鶴見区上末吉2丁目にて鶴見川を渡っている。
 水道管の上には、幅1mほどの人道橋が設置されている。自転車同士すれ違うのも一苦労するような狭さだが、人の往来は頻繁である。もしこの橋がなければ、川を渡るには上流の末吉橋か下流の新鶴見橋まで行かなければならない。どちらもここから10分近くかかる距離である。この水道管橋は、川崎市民にも鶴見区民にも大切な橋だ。(絵:対岸から配水所方面を臨む。写真:上末吉1丁目の末吉配水所。高台の上にある。)

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2006年9月11日 (月)

西袋(にしふくろ)

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 上末吉2丁目の鶴見川際に、半径300メートル弱の半円形に湾曲した市道が通っている。この道はかつての鶴見川の跡である。川の内側の土地は、その袋状の形の通り「字 西袋(あざ にしふくろ)」と呼ばれていた。江戸時代、洪水を防ぐため、この西袋にて蛇行していた川筋を直結するという大工事が行われている。
 工事が終わった後も、昭和17年まで西袋は川向いの矢向村の飛び地とされていた。しかし上末吉に組み入れられた現在、曲がった細い道路以外にこの土地の由来を示すものはない。せめて敷地内の公園にでもこの興味深い字名を残すことは出来なかったものか。「上末吉二丁目第二公園」とはなんとも行政的な名前であるように感じる。
(絵:公園の端の遊歩道。地図左:明治14年の地図。蛇行していた痕跡がある。地図右:現在の地図)

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2006年9月 2日 (土)

馬場二丁目公園

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 馬場二丁目公園は、公園とは名ばかりの「林」である。下草だけは払われているようだが、その代わりに青々と茂る木々から落ちた葉がそのまま枯葉となって積もっている。人気はほとんどなく、「不法投棄禁止」の看板がかけられている。この公園と、向かいの馬場花木外園区に挟まれた林の中の道が「馬のメド坂」といわれる古道である。古道の入り口には案内板が立てられているとのことで探したのだが、今回は残念ながら目にすることが出来なかった。
 「公園」と名のつくところは、大抵人工的に整備されている。子供達や親子連れには安全で遊びやすい場所であるが、絵を描くには面白みがないとも言える。しかしこの馬場二丁目公園付近は再度探索したいと思える場所であった。馬のメド坂もその時にもう一度スケッチしてみたい。

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